「湘南に来てサーフィンをして本当に良かった」目指すのは『波乗りの伝道師』

暮らし

今から41年前、映画「Big Wednesday」を見て初めてサーフィンを知った15歳の少年は、湘南に憧れ、5年後、湘南でプロサーファーになりました。プロサーファーとして世界中で活躍後、茅ヶ崎で「ライズアンドシャイン」というサーフショップを営まれている松尾さん。松尾さんの半生、サーフショップのこと、茅ヶ崎での暮らしのことをお聞きする中で、改めて湘南の魅力が見えてきました。

憧れの湘南でプロサーファーになり、サーフショップを立ち上げた

「日焼けして茶髪でロン毛、みんな髭をはやしてて、外人みたくカッコよかった。その人らの彼女もモデル級で、すごい世界だった。」

39年前、17歳のときに福岡から上京してきたときの湘南の印象を、キラキラした目で松尾さんは語ってくれました。

20歳でプロテストに合格して、プロ活動を開始。全国のプロサーキットを回った後、24歳の時にプロサーファーをしながら茅ヶ崎の柳島にあるサーフショップで1年ほど雇われ店長をします。その時から「柳島ビーチは湘南一帯で一番パワフルなポイント。波立ちの良さにも感動して、いつか独立してこの柳島に店を持ちたい」と夢見ていました。


photo:NOBUFUKU

28歳のとき、スポンサーのサーフボードメーカーから提案を受けて、サーフボードの輸入を手掛けることになり、四国に移住。7年ほど暮らした後、35歳のとき独立し、ついに湘南茅ヶ崎の柳島ビーチ近くに「ライズアンドシャイン」を立ち上げ、夢を叶えることになります。

「ライズアンドシャイン」はビーチまで歩いて数分ほどの場所にあります。

1Fがサーフショップで、2Fが住居。海が近いので、風で波を感じられ、「波があるときは海から潮の香りがすごく漂ってくるんですよ。台風シーズンには波の飛沫が空中に舞って、それが風で漂ってくると霧がかって見えるんです。」と松尾さん。毎日、自然を感じながら暮らせる今の環境にとても満足されています。

茅ヶ崎の人は自然と共存しているから健康的で人が良い

一昨年からショップスタッフがサーフィンスクールをはじめると、サーフィンを始めて「ライフスタイルが全く変わった!」と話す生徒さんや茅ヶ崎に引越してくる人も多くいるそう。引っ越してきた人は口を揃えて「茅ヶ崎の人は皆さんいい人ばかり。近所のおじいちゃんやおばあちゃんもみんな優しく接してくれる。」と話してくれます。

茅ヶ崎の人が優しいのも自然があるからだと松尾さんは話します。

「夜明けとともに海に波を見に行くんですけど、そこにお年寄りのカップルがウォーキングをされているんです。ビーチを西に歩いていくと富士山の絶景。東を見ると烏帽子岩の左側から太陽が登ってきて、その光で海が輝いている。本当に絵に書いたような自然の景色を目のあたりにできるのが本当に素晴らしいです。」

「人間ってやっぱり自然と共存できているときが一番自然体なんですよ。太陽の光を浴びて、潮風にあたって、そうやって自分の健康を体感できるんじゃないかな。」

そんな自然に毎日触れていたら、小さなことは気にならなくなって、自然と人に優しく接することができるのでしょうね。

茅ヶ崎は都心に近いのにほどよいリゾート感があるのも魅力。「都心に近いから、仕事や買い物があれば東京にいけばいい。東京に行けばなんでも揃いますから。でも、やっぱり安住の地はコンクリートジャングルじゃなくて海のそばだと思うんですよね。」と松尾さん。「湘南って空が高くて明るくて、ビーチ沿いにはちゃんと飲食のビルもあるけど、リゾートリゾートしていなくて、地域密着で、なんかいいんですよね。」

column
昨年、イギリスの雑誌「Monocle(モノクル)」で「世界のベストスモールシティ25」が発表され、茅ヶ崎が日本で唯一、第5位にランクインしました。このランキングは、大都市ほどの密集もなく、最高の生活の質が保たれる世界中の小都市(人口20万人規模)を、社会的な統計や自然とのバランスに基づいて評価されたもの。
その雑誌で茅ヶ崎は「東京から電車でわずか1時間のところにあり、山と海が近くにある。自転車に乗る人が多く、街全体にレストランがある。サーフィンが有名で、日本の近代的なサーフカルチャーの発祥の地」などと紹介されています。

波乗りの伝道師になって、これからたくさんの人の人生を変えていきたい

コロナ禍の緊急事態宣言で昨年の4、5月頃は営業ができず、「ライズアンドシャイン」も存続の危機に。しかし、自粛が解除された途端、自然を求めてたくさんのお客様が来店してくれました。それまでの雰囲気の方ではなくて、年齢層の高い方から小学校低学年くらいの子を連れた家族連れまで。

スクールにも新規のお客様が増え、「新規のお客さんは本当にピュアな方が多くて、全てに興味津々なんですよ。すごく話を聞いてくれるし、海に入って教えたりすると、本当に目が輝いています。」と松尾さん。

「波乗りって奥が深いんです。僕は波乗りで人生を色々教えてもらいました。波も人生も、大波も小波もあって山あり谷あり。波が教えてくれたことはいっぱいあって、今の自分がある。サーフィンだけで何も語らなくても世界中の人と仲良くなれる。サーフィンってすごいスポーツだと思います。」

松尾さんは、いま、『波乗りの伝道師』になりたいという思いで「ライズアンドシャイン」を営んでいます。

「僕が経験したことをみんなに伝えて楽しんでもらいたい。これまで経験してきたことをみんなに伝える伝道師になりたいと思っています。サーフィン主体の生活、サーフィンがライフスタイルになると、本当に楽しいですから。一回だけの人生で、僕は波乗りに出会って本当に良かったと思っています。」

サーフィンに出会って、湘南に出会って、人生が大きく変わった。いま、ショップスタッフやショップに来店する子どもたちに囲まれて、とても人生を楽しまれている松尾さん。本当に素晴らしい人生を歩まれてきたのは、そのあふれるばかりの笑顔とキラキラと輝く瞳が物語っています。私もこんな50代になりたいと、松尾さんを見てしみじみと思います。


picture:TOMIO


picture:TOMIO

松尾博幸
1964年生まれ。福岡出身。茅ヶ崎サーフショップ「ライズアンドシャイン」のオーナー。元プロサーファー。1980年、17歳のときに伊勢で行われたNSA全日本選手権に福岡代表として出場してジュニアクラスで5位入賞。その後湘南に上京し、20歳の時にプロに合格して全国サーキットを遠征。サーフボードブランドPOTTZ・VUDU・RAGEの営業を経て、「ライズアンドシャイン」を立ち上げて現在に至る。
RISE & SHINE : http://www.riseandshine.jp

 

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osakorie

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湘南に暮らしはじめて3年。休日は海までジョギング、山にハイキング、湘南の新鮮な魚介や野菜と、いつの間にか湘南のとりこに❤ 湘南の魅力を発信していきます!

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